「しっとりさん」の製造手法 『けん化塩析法』
油脂をそのまま釜に入れ、苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を加えて攪拌し、加熱し、化学反応させ、石けんのタネを作ります(これを「けん化」と呼びます)。この石けんのタネに食塩水を入れると、石けん素地が浮き、グリセリンや不純物は下に沈みます(これを「塩析」と呼びます)。塩析を何度か繰り返して、純度の高い石けんができるのです。完成までに10〜20日前後かかり、石けんの純度は95%以上になります。色は真っ白で湿気に強く、型崩れしにくい長持ちタイプの石けんです。 |
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「なめらかさん」の製造手法 『焚きこみ法』
「しっとりさん」と同様に、「けん化」をしますが、「なめさかさん」では、この後に塩析をしません。グリセリンや他油脂、また油脂中の不純物もそのまま残るため、石けんの純度はあまり高くありませんが、保湿成分のグリセリンがたくさん含まれるので、洗い上がりに心地よい潤い感が残るのが特徴です。特にお肌の弱い方にはこちらの石けんがお勧めです。完成までに10日前後かかり、石けんの純度は93%以上です。廃食油を原料とし、色はどこか懐かしさを感じさせるセピア色です。 |